太田由紀夫の“おいでん♪まちづくり♪” › 日記 › 『糟谷磯丸』歌選歌碑群

2014年12月20日

『糟谷磯丸』歌選歌碑群


【磯丸歌選歌碑群・いのりの磯道】
田原市、道の駅「伊良湖クリスタルポルト」から灯台を目指し、伊良湖岬遊歩道を散策すると、道の両側に磯丸の歌碑が続いています。
「いのりの磯道」には1〜70までの歌碑がありますので、1から順番に歌の「意味」や「鑑賞」を紹介していきます。

◉今回は34と35を紹介します。
34.教訓歌
『手にとれず目にも見えねど天地を
うごかすものは心なりけり』

☆意味(田原市博物館発行・歌碑解説より)
手に取ることもできず目にも見えないが、人間には心というものがある。
その心が自分自身の行動を規定し、相手を動かし、ついには天地をも動かす力になる。
天地の運行が吉凶いずれに傾くか、それは人間の心の姿勢で決まるのである。

☆鑑賞(田原市博物館発行・歌碑解説より)
「心」という題の連作の中の一首。ごくありふれた世間通念を、ありふれた言葉で言っている。
平凡で常識的な道歌(教訓歌)で、磯丸の個性を見出すことはできないが、上から目線で押しつけたりしないで、作者自身の自己反省、独白とも受け取れるような、控えめな詠みぶりが印象的で、そこが磯丸道歌の良さである。

35.教訓歌
『法の水深き浅きはくむ人の
心々のうつわにぞよる』

☆意味(田原市博物館発行・歌碑解説より)
仏の教えには、底知れぬ永遠の真理が秘められているが、それをどのように理解するかは、聞く人の受け取り方による。
同じ言葉を聞いても、それを受けとめる器の大きさによって、深くもなり浅くもなるのである。

☆鑑賞(田原市博物館発行・歌碑解説より)
「法の水」は仏の教えという意味。「深き浅き」という解りやすい表現を導くための緑語として水を出した。
同じ言葉で教えられても、受け止める人の心の在りようで、成果が違うという磯丸の持論で「底ふかき池の汀に住みいても・・・」という66番歌に通じる考えを歌っている。




























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Posted by ゆっくん at 08:08│Comments(0)日記
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